本ページは 2012年4月 (公社)日本詩吟学院が所属会員に配付した 「吟道奥義抄」のうち 「調息(呼吸法)」の項を 按針亭管理人が箇条書的に要約・整理し 若干の注を加えたもので 文責は按針亭管理人にあります (公社)日本詩吟学院のWebサイトから 「吟道奥義抄」を 繰り返しご覧下さい
①仰向けに寝て 両膝を立てる ②両手のひらを下腹部に当て ゆっくり息を吐きながら 下腹部を凹ませる ③このとき 両手に力を入れて下腹部を圧迫する ④次に やや早く息を吸いながら 下腹部を膨らませ 同時に両手の力を弛める ⑤これらの方法を 上腹部が硬くならないよう注意しながら行い コツを会得する ⑥いずれにしても 初めから無理な力を入れないことが大切
①息を吸うときは 早く 深く 臍下丹田[せいかたんでん](※)に入れ ②息を吐くときは ゆっくりと 上手に腹圧をかけながら ③線香の煙のように 静かに そろそろと出す ④馴れてくれば 吐く息は 腹圧のかけ方で 強くも弱くも出せるようになる ⑤これに声を合わせれば 一瞬にして 強く出す時は 気合いの声と同じであり ⑥適度な強さを出せば 詩吟の余韻と同じになる ⑦これが 即ち 「丹田腹式呼吸」である
①詩吟の呼吸は この手順(呼いて吸う)を意識すれば 簡単に理解できるはず ②吟題・作者名を称えても 体内に残息がある ③一旦 鼻からの残息を呼いて 新たな息を吸うこと ④そして 深く息を吸えば 必ず直ぐに吐き出したくなる生理現象が起こる ⑤吸ったならば 僅かに鼻孔から漏気させる これを「漏気充実」という ⑥言い換えれば 「息をためる」ということ ⑦そうすれば 腹圧のかけ方次第で 強弱緩急が可能となる