詩吟資料室
詩吟の参考資料 1
音楽としての詩吟
新設:2015-11-10
更新:2023-09-24
(社)日本詩吟学院岳風会月刊誌「吟道」平成22年11月号~平成23年6月号に 「吟道特別講座」として 8回にわたり連載された記事『音楽としての詩吟』の「見出し」を 紹介させていただきます

同記事は 平成4年度夏季吟道講座において 当時 (財)宮城道雄記念館資料室長であった千葉潤之介先生が特別講義をされた内容を 「吟道」の平成5年3月~10月号に連載した記事を 再連載したとのことです

同記事は 「日本伝統音楽」の一部としての「詩吟」を学ぶ者にとって 参考になります 「見出し」を見て 興味をもたれた方は 当該記事が掲載されている「吟道」誌をご覧下さい

<注>

次の文献は 講師の千葉潤之介先生およびその師・吉川英史先生の各著書です
文献2は 詩吟を「吟じ物」とする提唱を行っています その他の文献は 詩吟に触れていませんが 詩吟周辺の「日本伝統音楽」の理解に 参考になると思われます

文献1
千葉潤之介・優子著「音に生きる 宮城道雄 伝」
文献2
吉川英史著「日本歌謡の様式の三大分類」(「日本歌謡研究」26号21-29頁)
本稿は昭和61年度の日本歌謡学会春季大会での公開講演を書き改めたもの(著者は本公演の前に日本詩吟学院の講習会で 「日本音楽における詩吟の位置」というような題目で講義をしたとのことで そのときに「吟じ物」の様式概念を初めて使ったという)
文献3
吉川英史編「日本音楽文化史」

次の文献も「日本伝統音楽」の理解に参考になると思われます
特に 文献11では上掲の文献2を引用して論述しています

文献11
蒲生郷昭著「「語り物」の用語史」(日本の語り物:口頭性・構造・意義:国際日本文化研究センタ-共同研究報告26号序論第二章19~38頁」
文献12
優子著「ドレミを選んだ日本人」
文献13
田中健次著「図解日本音楽史」……この本は「詩吟」を第五章「琵琶楽・詩吟」で扱い、「詩吟」は「琵琶歌から漢詩を吟じる部分が独立して 吟詠になったといわれます」と解説しています
このページのトップへ戻る
連続番号
「吟道」発行年月
掲載ページ
見出し
(一)



平成22年11月
09~11
はじめに―
邦楽について
物売り声も音楽
音楽とは ―定義―
(二)



平成22年12月
11~13
日本音楽の分類
声楽を三分類  「歌い物」、「語り物」、「吟じ物」
歌い物 ―催馬楽(さいばら)
歌い物 ―地歌―
(三)



平成23年1月
17~19
歌は旋律が大切
端唄を聞く
歌舞伎に欠かせない長唄
語り物について
(四)


平成23年2月
08~10
平家琵琶
文学的にもすぐれた義太夫節
豊後系浄瑠璃
(五)











平成23年3月
09~11
吟じ物について
「歌う」「語る」「吟じる」の違いは 下表を参照ください
  歌う 語る 吟ずる
速度 不変 変化 不変
音価 良い 短い 長い
伸ばし所 語内も 語のあと 語のあと
使用音 音階音 音階音少ない 非音階音も
拍節 拍節的
(拍子に
はまる)
非拍節的(無拍)
(拍子に
はまらない
非拍節的
(拍子に
はまらない
音質 統一 多様 統一
(六)



平成23年4月
16~18
使用音について
拍節にについて
音質について
日本音楽の「間」について
(七)




平成23年5月
08~09
声と心の関係について(切り切らず)
 ①声と心(意味)も共に切れる
 ②声は切れているが、心は切れていない
 ③声は切らないが、心は切れている
詩吟はソロが本来の姿
(八)

平成23年6月
12~13
伝統の本質
吟詠の特徴
このページのトップへ戻る

問い合わせ先
このページのトップへ戻る